またつまらぬものを買ってしまった…
散財日記
2009-08-09
_ 鉄道模型社 EF58
表題には「鉄道模型社」と書きましたが、イマイチ自信がありません。というのは手元にある唯一の資料「鉄道模型考古学」に掲載されている写真と微妙に異なる点があるからです。模型社ファンの方で詳細をご存知の方は、是非コメント欄に書き込んでくださいませ。
オークションで 2008/08/03 に入手。中古品としてはまあ手ごろな落札価格でした。出品者の方も詳細はご存知ないらしく、モーターがカワイ製のせいか「kawai模型 EF58」として出品されてました。箱もカワイの紫箱でした。
全体の雰囲気は明らかに模型社製品らしいのですが、「鉄道模型考古学」に掲載されているどのタイプの製品とも適合しません。
- 側窓の位置とテールライトの存在から、車体は初代製品のものらしい。しかし、避雷器とベンチレータが追加されている。
- 台枠はドロップ製、車輪はスポーク車輪。これらは最終製品の特徴。また砂箱から砂撒管が別付けで表現されている。
- エアータンクにパイピングが追加されている。
- 本来は1個モーターだが2個モーターに変更されている。しかもモーターはカワイ製。
ということで、模型社製初代 EF58 車体に最終製品の下回りを取り付けたもの、と今のところ判断しています。
といっても古い製品なので、ライト類は点灯するもののまともに走行しません。主にインサイドギアフレームが歪みが原因で、その結果写真に見られるように片方の台車の第三動輪が浮き上がってしまってます。また、下回りの塗装に艶がありすぎて落ち着きがありません。パンタブラフの塗装も台座が黒でそれ以外が銀という妙な仕上げになっています。
ただ全体の状態は良いので、何とかオリジナルの味を残しつつ再生したいと考えてます。
幼少からのEF58ファンで小学校低学年時には、親からOゲージED58を買ってもらいましたが、それでは満足できず、小6の時にKTM OゲージのEF58のキットに手をだしました。ところがこのEF58ですが、小6にガキに手におえる代物ではありませんでした。<br>1961年中学生になってHOに転向し、鉄模社のEF58キットを購入しましたが、これもものにすることが出来ませんでした。<br><br> さてサイト上のEF58は車体も台車も中期製品(1960〜1967頃)のものではないでしょうか?この時期の車体は乗務員ドアーが上方まで伸びており、「ひさし」「水切り」なしのものです。台車もこの頃からドロップ製のものでした。避雷器はオリジナルのものはもっと細いものがついていましたしベンチレーターも後で付けたものでしょう。パンタはオリジナルのものはとても使用に耐えるものではなく、これも他社のものです。<br><br> EF58はブルトレ色が好きで、私も天賞堂のものを3台購入しましたが、台車がグレーなのが気に入らず、P社の店頭販売のものを購入したのを機に、T社のもは全部処分しました。なお鉄模社製のEF58も1964年頃「あさかぜ色」と称するブルトレ色のものが販売されていました。
>DC9-Super80さん<br>コメントありがとうございます。ご指摘の通り中期製品のようです。レストア時に気が付きましたが、ベンチレータは後付、中期製品では省略されていたテールライトは穴あけして内側からライトケースと電球を入れて追加したようです。パンタグラフはカワイ製らしく、取り付け穴が追加されてました。2M化にともないウェイトも追加されており、塗装もオリジナルではないようです。前のオーナーさんはなかなかの工作力をお持ちの方だったようです。<br><br>EF58は私もブルトレ色が一番好きです。天賞堂の1984年生産品を中古で購入してたのですが、最近発売されたブラスベーシック版も買ってしまいました。EF58は実物のバリエーションが豊かなため、模型も次々と手に入れたくなってしまう不思議な魅力(魔力?)を備えていると思います。<br><br>小学生の頃にカツミのOゲージEF58キットに兆戦されたとのこと。製品は写真でしか見たことはありませんが、兆戦されたその心意気に脱帽です。中学生で兆戦された模型社のキットもバラキットではないとはいえ、完成させるのは大変だったと思います。なにせ「模型社」ですから。