散財日記
2015-06-05 この日を編集
_ 天賞堂 EMD F9 (Southern Pacific)
今日は朝から偏頭痛のため、仕事を休んでしまいました。最近頻繁に起こすので、ちょっと気をつけないといけません。
午後になってもそもそと起き上ったのですが、偏頭痛の後遺症?で頭がぼんやりして何も手につきません。ということで、在宅勤務はすっぱりあきらめ、以前入手したこいつの整備をしてみることにしました。
天賞堂 EMD F9 の Southern Pacific 鉄道カラーです。赤とオレンジのいわゆる「デイライトカラー」というカラーリングです。購入記録をひもとくと、2013/07/09 に ebay で入手したものでした。以来 2 年間ほったらかしにしていたわけです。というのは ebay の写真ではまずまずの状態に見えたのですが、手元に届いた現物を見ると、連結面のゴム幌はオリジナルではなくなっている、あちこち傷がある、ステップが一つ欠けている、おまけに動きに難がある、ということで何だかがっかりしてしまったからです。
手放してしまおうかなぁ、と何度か思ったのですが、それはそれで面倒で、そうこうしているうちに先日、これと揃いの流線型客車に手を出してしまいました(やっちまった…orz)。これについは後日紹介しますが、こうなると機関車の方も何とかせねば、ということで整備を始めました。
まずは上回りと下回りを分解してみました。Bユニットにも動力が組み込まれていたのですが、分解してびっくり。
Aユニットの下回りが2つある!今更ながら手元にある別の F9 を引っ張り出して比べてみましたが、動力化対応のBユニットの下回りはAユニットと同じでした。まあ生産コストを考えたら妥当な設計ですよね。
さらに下回りを分解します。面白いなとおもったのがギアボックスと一体のモーター。ギアボックス側からネジ止めされているのですが、ネジがギアボックス内の車軸の裏側にあるため、ギアボックスとモーターは外すことができません(後でこれに悩まされます)。
車体、ギアボックス、台車枠は中性洗剤で洗浄、車輪はサンポールに漬けたあとブラシで磨きます。ギアボックス内の車軸も古い油をできるだけ落としました。
欠けていた2つのステップのうちの1つは箱の中に落ちていたので、瞬間接着剤で取り付け。
下回りの塗装の剥がれた個所は、マッハのプライマーで下塗りした後、クレオスの Mr.カラースプレー No.33「艶消し黒」を塗料皿に吹いたもので塗りました。ムラが出にくいように、プライマーも塗料もつまようじですくってなでるように塗りました。
換装後、下回りの組み立てに入ります。後方のモーターとギアボックスを取り付け、その後に前方のギアボックスを取り付け、前後の車軸をジョイントで繋ぎます。
この時点モーターの動作チェックを行ったのですが、どうにも動きが不安定なままです。まずはモーターとギアボックス、どちらが悪いのかを見極めたいのですが、前述の通りモーターとギアボックスが分解できないのでどうにもなりません。モーターの軸受部に LPS オイルを注油したり、ギアボックス内にエンドウのセラミックグリスを塗りたくったり、モーターの電極部を清掃したり、とさんざん悩んだ挙句、ギアボックスの側面に車軸の止めネジがあるのを発見。これをゆるめて歯車を前後にずらしてみたところ、モーターの歯車側の軸受が古い油で固くなっていたのが原因だったのがわかりました(ぜーはー)。
LPS オイルを注油してひとしきり回転させてみると、何の問題もなく動くようになりました。
下回りが終わったので、上回りのタッチアップを行います。屋根は艶消し黒、手すり部は GM 鉄道カラースプレー「赤2号」をつまようじで色差ししました。屋根は目立たないように艶消し黒にしたのですが、元がつやありなのでよくみると違いがバレてしまいます。赤も若干色調が違いますが、完全に同じ色を調達するのはそもそも無理なので、これで良いことにします。
以上の作業をBユニットに対しても行い、完成です。
構造が簡単なモデルなのでそんなに手間はかからないだろうと思ったのですが、意外にてこずりました。