散財日記
2015-02-28 この日を編集
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昨日紹介した藤島康介原作「パラダイスレジデンス」のノベライズ。コミックは 2008 年に不定期連載の形で始まりましたが、単行本が出版されたのは小説版の方が先(2011 年発行)。小説版は小鳥遊初音のルームメイト、三沢寿々花の視点で話が進むので、同じ舞台での話を別の角度から眺めることができます。
実はコミック版と一緒に小説版も入手しようとしたのですが、昨年9月に発行された2巻はすぐに見つかったものの、1巻はなかなか見つからず、複数の書店をはしごする羽目に。で、入手したのは初版本。実はあまり売れていない?
感想ですが、面白いです!1巻をまるまる新入生の入寮日の描写に費やし、コミック版ではあまりわからない心情描写がとても丁寧に描かれています。2巻も同様。ゴールデンウィークの寮祭 が始まるいいところで話が終わっているので、是非続きを読んでみたいです。
著者の野梨原花南さんは、実は由緒正しい(?)ラノベレーベル、コバルト文庫を中心に、いくつものファンタジー小説を執筆されておられた方。後書きに「ファンタジー要素が全くないので大変でした」と記されていますが、その甲斐あって原作とは違った魅力のある「パラダイスレジデンス」になっている思います。